青山ビジネススクールのMBAプログラムには、身につけた知識の総まとめの科目として青山アクション・ラーニングという科目があります。今回その1つであるビジネス・デザインの授業を担当しました。
本科目は、ビジネス経験があまりない学生を対象に、新規事業の事業計画を少人数のグループで作成することにより、ソーシャルビジネスも含めたベンチャービジネスを起業する能力を育成することを目的としています。
今回、初日から4日目までの重要な部分を「ビジネスモデル構築ワークショップ」と題して担当し、ゲーム形式で楽しく学びながらも、ビジネスモデルを構築していく上で必要なアイデアジェネレーションと事例からビジネスイノベーションを考えることができる構成となっています。コロナ禍のため、グループディスカッションなど全てzoomを活用してオンラインで実施します。
第2日目(9月21日)は「サプライチェーン 」と「ターゲット顧客とサプライチェーン」の講義を行いました。
■サプライチェーン
全自動でパンを作る大規模パン屋と職人が一つ一つ手作りの小規模パン屋のサプライチェーンの違いを考えます。2種類のパン屋の動画とホームページを見た上で、商品コンセプトとターゲット顧客の違いから、調達・物流・製造・販売がどのように異なっているかをカードを選択しながら考えることで、製造業におけるサプライチェーンを学びます。カードの選択肢が2択となっているので、サプライチェーンを詳しくない人でも簡単に理解できます。
更に、パン屋が利益を増やすためには、1)パンの単価を上げる、2)パンの販売数量を増やす、3)原材料費を減らす、という3つの考え方対して、具体的な施策について自由にグループでディスカッションすることで、企業がどのように利益を増やしていくかを理解していきます。
■ターゲット顧客とサプライチェーン
前回の講義では、ターゲット顧客を変更することなく利益を増やす方法を検討しますが、今回は更に利益を増やすために、どんな消費スタイルを持つ顧客を狙えばいいか、既存顧客と組み合わせたりしながらターゲット顧客を変更して、そのターゲット顧客に合わせた最適なサプライチェーンを考えます。大規模および小規模パン屋それぞれのリソースをうまく活用しながら、サプライチェーンのどのプロセスをどう変えればいいのかカードを選択しながらディスカッションを深めて行きます。チーム毎にそれぞれアイデアが異なるので、他チームの発表を聞く事で、更なる学びを得ることができます。
#はじけるミライをつくろう